サイトの画像をAIで作った|ただしプロフィール写真だけは差し替えることにした理由
ポートフォリオサイトの画像をAIで生成しました。実績サンプルは問題なく使えましたが、プロフィール写真だけは扱いが違いました。どこまでAI画像でよく、どこからがまずいのかを整理します。
結論:実績サンプルはAIでいい。人物写真は別の話
Web制作の案件を取るためのポートフォリオサイトを作ったとき、画像をAIで生成しました。
| 用途 | AI生成 | 判断 |
|---|---|---|
| 実績のサンプル画像(4枚) | ○ | 問題なし |
| プロフィール写真 | ✕ | 差し替えることにした |
同じAI生成画像でも、用途によって意味が変わります。 ここを分けずに「AI画像を使ってよいか」を考えると、答えが出ません。
実績サンプルにAI画像を使うのは問題ない
ポートフォリオには「こういうものが作れます」というサンプルが要ります。
実案件の成果物は、そのまま載せられないことが多いです。クライアントの許可が要りますし、まだ実績が少ない段階ではそもそも載せるものがありません。
そこでサンプルとしてAIで生成しました。これは「実際に納品したもの」として出していない限り、問題になりません。
大事なのは表記です。サンプルであることを明記する。実績と偽らなければ、制作イメージを伝える手段として機能します。
プロフィール写真は差し替えることにした
一方、プロフィール写真にAI生成の人物を使ったところ、これは違うと判断しました。
理由は単純です。プロフィール写真は「誰が作るのか」を示すものだからです。
- 実績サンプル → 何ができるかを伝える
- プロフィール写真 → 誰なのかを伝える
架空の人物の写真を置くと、後者の目的が成立しません。 それどころか、事実と違う情報を出していることになります。
Web制作の依頼は、最終的に人を信用するかどうかで決まります。顔写真が実在しない人物だと知られた時点で、そこまでの信用が全部飛びます。
サンプル画像なら「サンプルです」と書けば済みますが、プロフィール写真に「これはAI生成の架空の人物です」と書く意味はありません。
判断の分かれ目
整理すると、こうなります。
AI生成で問題ないもの
- イメージを伝えるための画像
- 装飾・背景
- サンプル・モックアップ(サンプルと明記する)
AI生成にすべきでないもの
- 本人性を示すもの(プロフィール写真、実績の証拠)
- 事実として提示するもの(実際の画面、実際の成果物)
境目は「それが事実の提示かどうか」でした。
APIキーがなくても生成できる
技術的な話も書いておきます。
画像生成というとAPIキーを取得してコードを書く、という流れを想像しますが、ブラウザ版のサービスをそのまま使えば生成できます。
当方ではAPIキーを持っていないため、ブラウザ経由で生成しました。枚数が少ないなら、これで十分です。
APIを使うべきなのは、枚数が多くて自動化する必要がある場合です。実際、別のアプリで27枚の画像が必要になったときは、コマンドから一括生成できる方式に切り替えました。
| 枚数 | 向いている方法 |
|---|---|
| 数枚 | ブラウザ版で手動生成 |
| 十数枚以上 | コマンドから一括生成 |
数枚のためにAPI連携を組むのは、時間の使い方として合いません。
つまずきやすい点
絵柄が揃わない
1枚ずつ生成すると、枚数が増えるにつれて絵柄がバラバラになります。
サイトに並べたとき、これは明確に「素人が作った感」として出ます。同じサイト内で絵柄が揃っていないのは、個々の画像の質より目立ちます。
対策は、共通の絵柄指定を先に決めて、全部の指示に同じ文を入れることです。数枚なら手でコピーすれば済みます。
ファイルサイズを確認する
生成された画像は、そのままだとサイズが大きいことがあります。
サイトに置く前に圧縮してください。デプロイ自体は通るので気づきにくく、スマホでの初回表示が遅くなってから発覚します。
商用利用の条件を確認する
使うサービスによって、生成物の商用利用の条件が異なります。
サイトに載せる、まして案件獲得に使うなら商用利用にあたります。生成する前に規約を確認してください。 この記事は法的な助言ではないので、必ずご自身で確認をお願いします。
よくある質問
ポートフォリオサイトの実績画像をAIで作ってもいいですか?
サンプルであることを明記すれば、制作イメージを伝える手段として使えます。ただし実際に納品した成果物であるかのように見せるのは避けてください。実績と偽らないことが条件です。
プロフィール写真にAI生成の人物を使うのは問題ですか?
避けたほうがよいと考えています。プロフィール写真は「誰なのか」を伝えるためのもので、架空の人物ではその目的が成立しません。事実と異なる情報を提示していることにもなり、それが知られた時点で信用を失います。
APIキーがなくてもAI画像は作れますか?
作れます。ブラウザ版のサービスを使えばAPIキーは不要です。数枚程度ならこれで十分で、APIを使うべきなのは枚数が多く自動化が必要な場合です。
まとめ
AI画像を「使ってよいか」ではなく、「何に使うか」で分けると判断できました。
- イメージを伝えるもの → AI生成でよい(サンプルと明記する)
- 事実を提示するもの → AI生成にしない
プロフィール写真は後者でした。ポートフォリオサイトは案件を取るためのもので、最終的に信用されるかどうかで決まります。 そこに架空の人物を置くのは、獲得できるものより失うもののほうが大きいと判断しました。