Claude Code と Codex CLI を両方に課金して使い分けた結論|半年ぶんの実作業で見えた境界線
両方に月20ドルずつ払って、学習アプリ2本・企業サイト・業務自動化を実際に作りました。機能表を並べるのではなく、自分がどちらに何を投げているかという実際の分担を公開します。
結論:どちらを選ぶべきか
| こういう人 | 選ぶべきもの | 理由 |
|---|---|---|
| コードを書かせたい・サイトを作りたい | Claude Code | 実作業の大半はこちらで完結する |
| 画像素材が要る(ゲーム・アプリ・サイト) | Codex CLI | 画像生成ができる。Claude Codeにはこの機能がない |
| 個人開発で最後まで自分で作りきりたい | 両方 | 月40ドル。外注1回ぶんに満たない |
片方が上位互換ではありません。 半年使った結果、自分の中では役割が完全に分かれました。
どう使い分けているか
機能表を眺めて決めたわけではなく、実際に投げているものが自然に分かれた結果がこれです。
| Claude Code | Codex CLI | |
|---|---|---|
| 主な用途 | コード実装・サイト制作・業務自動化 | 画像素材の生成 |
| 実際に作ったもの | 学習アプリ2本、企業サイト、SEO自動化スクリプト、社内管理システム | ゲーム用画像27枚 |
| 実行のしかた | 対話しながら進める | codex exec でスクリプトから一括実行 |
| 契約プラン | Claude Pro(月20ドル) | ChatGPT Plus(月20ドル) |
※料金はいずれも2026年8月時点。円での請求額は為替と消費税で変動します。
この分担になった理由は単純で、Claude Codeでは画像が作れないからです。 コードは書けても、ゲームに使うモンスターの絵は出てきません。そこだけをCodex CLIに任せています。
Claude Codeに任せているもの
学習アプリ「ブロックがくしゅう」では、漢字の書き順を1画ごとに採点するエンジンを実装しました。かたち・書きはじめと書き終わりの位置・とめはねはらい・書き順の4点を判定します。
漢字データは1〜6年生の全1026字。KanjiVGとKANJIDIC2というオープンデータから生成しています。この「単調だが量が多い」作業が、いちばん恩恵が大きい領域でした。
このサイト自体もClaude Codeで作っています。MarkdownをHTMLに変換して、構造化データとllms.txtとsitemapを生成する仕組みまで含めて内製しました。
共通しているのは、どれも「作るものが具体的に決まっている」ことです。 何を作るかを決めるところは、どちらのツールも肩代わりしてくれません。
Codex CLIに任せているもの
中学生向けの学習ゲーム「テストモンスターズ」で必要になった画像27枚です。
実行ログに残っている実測値がこれです。
=== 2026-08-19 10:36:51 開始:25枚 ===
=== 2026-08-19 11:20:21 終了 ===
25枚で43分30秒。 ただしこの間は放置しているだけで、こちらの作業時間はゼロです。
ポイントは、Codex CLIがスクリプトから呼べることでした。
codex exec -s workspace-write --skip-git-repo-check -C "$ROOT" "..."
codex exec でヘッドレス実行できるので、「必要な画像の一覧を読んで、1枚ずつ生成して保存する」というシェルスクリプトが書けます。対話画面で1枚ずつ頼む作業ではなくなり、枚数が増えても人間の手間が変わりません。
詳しい手順はCodex CLIで画像を27枚まとめて生成した全手順に書きました。
両方使って分かった、料金の考え方
合計で月40ドルです。これが高いかどうかは、何と比べるかで決まります。
自分はWeb制作を受注する側でもあり、LP制作を5万円から、サイト制作を10万円からで受けています。その基準で見ると、この半年で作ったもの(学習アプリ2本、企業サイト、業務自動化、このサイト)を外部に発注していたら、明らかに桁が違います。
ただしこれは「設計は自分でやる」という前提が成立している場合の話です。
要件を決められないまま契約しても、月40ドルが無駄になるだけだと思います。金額の問題ではなく、使い方の問題です。片方だけ契約して様子を見るなら、まずClaude Codeからで十分です。画像が必要になった時点でCodex CLIを足せばいい。
つまずいた点
どちらも「何を作るか」は決めてくれない
両方に共通する最大の注意点です。「学習障害のある子が離脱しない設計にする」といった要件は、どちらのツールからも出てきません。
要件が曖昧なまま頼むと、それらしいけれど的外れなものが出てきます。手戻りの原因は、ほぼ全部これでした。
一括処理は「1件失敗しても全体が死なない」形にする
Codex CLIで画像を生成したとき、1回目の実行は1分で落ちました。プロンプト定義のJSONの読み方が噛み合っておらず、同じエラーが20回出ています。
助かったのは、1枚ずつ別セッションで実行して、失敗しても他は続行する作りにしていたことでした。1回のセッションで全部処理する作りだったら、途中で全滅していました。
動作確認は自分でやらないと信用できない
「実装しました」と返ってきたものが、触ると期待通りでないことがあります。とくに書き順判定のしきい値のような、感覚で良し悪しが決まる部分は自分で確かめるしかありません。
よくある質問
Claude Codeで画像は生成できますか?
できません。コードの実装やファイル操作は可能ですが、画像素材そのものを作る機能はありません。アプリやサイトに使う画像が必要な場合は、Codex CLIなど画像生成に対応したものを併用する必要があります。
両方契約する必要はありますか?
コードを書くだけなら片方で足ります。画像素材が必要になったときに、もう片方を足す形で十分でした。最初から両方契約する必要はありません。
Codex CLIはスクリプトから自動実行できますか?
できます。codex exec コマンドでヘッドレス実行できるため、シェルスクリプトから繰り返し呼び出せます。画像を一覧ファイルから読んで一括生成する、といった処理が組めます。
まとめ
半年使った結論は、比較して片方を選ぶものではなかったということです。
- Claude Code … 作るものが決まっているときの実装。実作業の大半
- Codex CLI … 画像素材の生成。スクリプトから一括で回せる
そして両方に共通して、何を作るかを決めるのは最後まで人間の仕事でした。ここを期待して導入すると、どちらを選んでも失望します。逆に設計を自分でやる覚悟があるなら、個人開発の速度は確実に変わります。