セルフバックは「現金」ではなく「記事の材料」として使う
自分で申し込んで報酬を受け取れる仕組みがあります。ただし一度きりで、事業にはなりません。それでも最初にやる価値がある理由と、選ぶときの基準を書きます。
セルフバックとは何か
ASPの管理画面に、自分で申し込んで報酬を受け取れる仕組みがあります。名称はASPによって異なりますが、機能は同じです。
通常のアフィリエイトは他人に紹介して成果が出ますが、これは自分が申し込んで成果になります。
そして、ここで多くの人が誤解します。
誤解:セルフバックは収入源ではない
セルフバックで得られるのは、一度きりの現金です。
- 同じ案件は基本的に1回だけ
- 案件数には限りがある
- 来月も同じ金額が入るわけではない
つまり事業ではありません。 「セルフバックで◯万円稼いだ」という話は事実だとしても、それは収入が発生する仕組みを作ったこととは別です。
当サイトの収益記録でも、セルフバックの金額は実績に含めていません。混ぜると、事業として何が起きているのか分からなくなるためです。
それでも最初にやる価値がある
では無意味かというと、そうではありません。目的を変えると価値が出ます。
申し込んだサービスが、そのまま記事の一次情報になります。
これが本命です。
- 実際に契約したので、料金も画面も分かる
- 使ってみた感想が書ける
- 紹介する側として、使わずに書くという状態を回避できる
アフィリエイトサイトで最大の弱点は、紹介しているものを自分で使っていないことです。公式サイトの情報を並べ替えただけの記事は、読者にも検索エンジンにも見抜かれます。
セルフバックは、その弱点を埋めながら現金も受け取れるという点に価値があります。
選ぶときの基準
使う予定のないサービスに申し込まない。 これに尽きます。
理由は3つあります。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 承認されない | 使う気のない申し込みは、条件を満たさず却下されることがある |
| 記事が書けない | 使わなければ、結局レビューが書けない |
| 費用が残る | 契約期間の縛りがあるものは、翌年以降のコストになる |
3番目は見落としやすい点です。報酬より年間コストのほうが高いサービスがあります。「タダでもらえる」ように見えて、実際は支出が増えることがあります。
判断の順番
こう考えると迷いません。
- もともと必要だったかを先に決める
- 必要なら、セルフバック経由で申し込む
- 不要なら、報酬額に関わらず見送る
報酬額から入ると必ず失敗します。 「1万円もらえるから」で契約したものは、たいてい使いません。
実際にどう使ったか
当方では2件やりました。
1件目:使う予定があったサービス
もともと導入を検討していたもので、セルフバック経由にしただけです。費用対効果は明確にプラスでした。
2件目:記事の材料を優先した判断
サイトのジャンルからは少し外れる案件でした。ただし実際に自分が使う場面があるものだったので、申し込んでいます。
ただ、こちらは記事にする前にサイトの主軸から浮かないかを検討しました。記事は1本に留め、無理に横展開しないと決めています。単価に釣られてジャンルを広げると、サイトが何のサイトか分からなくなります。
やってはいけないこと
家族や友人に申し込ませる
不正と判定されることがあります。アカウント停止のリスクを負う価値はありません。
使う気のないサービスを大量に申し込む
短期的な現金は入りますが、書けない記事が増えるだけです。そして契約が残ります。
セルフバックの実績を成果として発信する
「アフィリエイトで◯万円」と書いて、中身がセルフバックだけ——という発信を見かけます。
事実としては嘘ではありませんが、読者が期待するものと違います。 自分のサイトでこれをやると、信頼を先に使い切ることになります。
つまずきやすい点
承認までに時間がかかる
申し込んだ翌日に報酬が確定するわけではありません。サービスによっては承認まで1〜2ヶ月かかります。
その間に「却下されるのでは」と不安になりますが、条件を満たしていれば通常は承認されます。 条件(申込後の利用継続など)は申し込む前に必ず読んでください。
記事にするなら、使ってから書く
契約した直後に記事を書くと、結局カタログ情報の羅列になります。
当方では「実際に使って良し悪しが分かるまで記事にしない」というルールを、案件の管理ファイルに明記しています。申し込んだ勢いで書かないための歯止めです。
一度きりであることを前提に計画する
セルフバックで最初の数万円が入ると、その調子が続く感覚になります。 続きません。
初月の現金は、記事を書き続けるための時間を買うものと考えるのが実態に近いと思います。
よくある質問
セルフバックは毎月使えますか?
同じ案件は基本的に1回だけです。案件数にも限りがあるため、継続的な収入源にはなりません。一時的な現金として扱い、事業の実績とは分けて考える必要があります。
セルフバックで申し込むサービスはどう選べばいいですか?
もともと必要だったかを先に決めてください。報酬額から選ぶと、使わないサービスの契約が残り、記事も書けません。必要なものをセルフバック経由で申し込む、という順番が正解です。
セルフバックの報酬は収益として発信していいですか?
事実としては報酬ですが、継続的な収入とは性質が異なります。読者が期待する「アフィリエイトの収益」とは違うため、内訳を明示せずに実績として出すのは避けたほうがよいと考えています。
まとめ
セルフバックは収入源ではなく、記事の材料を手に入れる手段でした。
- 一度きりで、事業にはならない
- 使う予定のないサービスには申し込まない
- 申し込んだら、使ってから記事にする
- 実績として発信するときは、内訳を明示する
紹介するものを自分で使っていない、という弱点を埋めながら現金も受け取れる。その順番で考えると、価値のある仕組みです。