Claude CodeからMakeを操作する|MCPで繋いだら、エラーログまで読めるようになった
MakeはMCPに対応していて、Claude Codeから直接シナリオを操作できます。実際に繋いで分かったのは、便利さより先に「何を触らせるか」を決める必要があるということでした。
何ができるようになるか
MakeをMCPで繋ぐと、Claude Codeから直接Makeを操作できます。
実際に取得できたものを挙げます。
- アカウント情報(ユーザー名・タイムゾーン・2要素認証の状態)
- 契約プランの制限値(オペレーション上限、シナリオ数、ログ保持期間など)
- シナリオの一覧と構成(使っているモジュール、実行回数、エラー数)
- 実行ログの詳細(いつ、どのモジュールで、どんなエラーが出たか)
一番効いたのは最後です。 ブラウザで管理画面を開いてログを探す代わりに、エラーの内容を直接読めます。
実際、詰まっていた原因はこれで特定できました。
BundleValidationError: Validation failed for 7 parameter(s).
InvalidConfigurationError: Error: 405 Method Not Allowed
causeModule: ActionSendData (http)
どのモジュールで落ちたかまで、そのまま返ってきます。
接続方法は2つある
Makeの公式リポジトリには、2つの方式が書かれています。
| 方式 | 設定内容 | 判断 |
|---|---|---|
| OAuth | URLだけ。ブラウザで認証 | ◎ 推奨 |
| トークン | APIトークンを発行してURLに埋め込む | △ |
OAuth方式を選ぶべきです。
トークン方式だと、認証情報がURLの一部として設定ファイルに書かれます。
https://<ゾーン>/mcp/u/<トークン>
この形式だと、設定ファイルを誤ってコミットした時点で漏洩します。OAuthなら設定はこれだけです。
{
"mcpServers": {
"make": {
"type": "http",
"url": "https://mcp.make.com"
}
}
}
URLしか含まれないので、このファイルはコミットしても安全です。
実際の手順
1. MCPサーバーを追加する
claude mcp add --transport http --scope project make https://mcp.make.com
--scope project にすると、そのプロジェクトだけで有効になります。他のプロジェクトに影響を出さないためです。
2. 認証する
追加した直後は Pending approval の状態です。ターミナルで claude を起動し直すと承認を求められ、ブラウザが開いてMakeへのログインが走ります。
3. 確認する
/mcp
接続できていれば、ツールの一覧が表示されます。
つまずいた点1:同じサーバーを2つ登録してしまった
Makeにはスキル集のプラグインも用意されていて、そちらにもMCPサーバーが含まれています。
結果、こうなりました。
plugin:make-skills:make ✔ Connected
make ⏸ Pending approval
同じサーバー(mcp.make.com)が2つ登録された状態です。どちらが動いているのか分からなくなります。
プラグインを入れる場合、MCPサーバーは手動で追加しなくていいということでした。片方を削除して一本化しています。
MCPは繋ぎすぎると把握できなくなります。 重複に気づける程度の数に保つべきでした。
つまずいた点2:「Connected」は認証済みという意味ではない
一覧に ✔ Connected と出ていても、ツールが使えないことがあります。
plugin:make-skills:make: https://mcp.make.com (HTTP) - ✔ Connected
これは通信が確立しただけで、Makeアカウントへのアクセス許可(OAuth)はまだという状態でした。
ツールが1つも使えない場合は、認証が完了していないと考えてください。 /mcp でツール一覧が表示されるかどうかが、実際の判断材料になります。
109個のツールに、破壊的なものが含まれる
繋いで最初に見るべきはここです。
1. List scenarios read-only
2. Get scenario read-only
3. Create scenario
4. Update scenario destructive
5. Delete scenario destructive
全部で109個あり、そのうちに destructive(破壊的)と明示されたものが含まれます。シナリオの更新・削除・実行が可能です。
そしてMakeのシナリオは、実際に外部サービスを動かします。 メール送信、データ書き込み、外部APIへのリクエスト。「シナリオを実行して」と頼めば、本当に実行されます。
そこで運用ルールを決めました。
| 操作 | 扱い |
|---|---|
List / Get |
自由に使う(読み取りのみ) |
Create |
内容を確認してから |
Update / Delete / Run |
人間が判断する |
これは能力の制限ではなく、取り返しがつかない操作を自動化しないという原則です。読み取りは失敗しても元に戻せますが、削除と実行は戻せません。
何が便利だったか
ログを探しに行かなくていい
管理画面でエラーを追うには、シナリオを開いて実行履歴のタブに移動して、該当の実行を選んで、詳細を展開する——という手順が要ります。
MCP経由なら、「直近の実行でエラーは出ているか」と聞けば返ってきます。
プランの制限値が正確に取れる
公式サイトの料金表ではなく、自分のアカウントに適用されている実際の値が取れます。
月間オペレーション: 1,000
アクティブシナリオ: 2
ログ保持: 7日
実行間隔: 15分
料金表は改定されますが、アカウントの設定値は今この瞬間の事実です。
コードを書く作業と地続きになる
スプレッドシートの自動化をGASで書くか、Makeで組むかを比べるとき、両方を同じ場所から触れるのは効率的でした。
つまずきやすい点
認証は必ず切れる
OAuthのセッションには期限があります。切れたことに気づく手段を用意しておいてください。
対話しているときはエラーが見えますが、定期実行に組み込んでいる場合は静かに失敗します。
使っていないものは外す
109個のツールが常に候補にある状態は、把握できているとは言えません。使わなくなったら外すほうが安全です。
無料プランでは試行錯誤が枠を削る
MCP経由でシナリオを実行すると、当然オペレーションを消費します。 しかも失敗した実行でも消費されます。
無料プランで試すときは、この点を意識してください。
よくある質問
Claude CodeからMakeを操作できますか?
できます。MakeはMCPに対応しており、Claude Codeに接続するとシナリオの一覧取得、実行ログの確認、シナリオの作成や実行が可能になります。接続はURLを1つ設定してブラウザで認証するだけです。
MCPの接続はOAuthとトークンのどちらを選ぶべきですか?
OAuthを推奨します。トークン方式は認証情報をURLの一部として設定ファイルに書き込むため、誤ってコミットすると漏洩します。OAuthならURLしか含まれず、設定ファイルをそのまま管理できます。
MCPが「Connected」と表示されるのにツールが使えません。
通信が確立しただけで、認証が完了していない可能性があります。Connectedはサーバーに接続できた状態を指し、アカウントへのアクセス許可とは別です。ツール一覧が表示されるかどうかで判断してください。
まとめ
MakeをMCPで繋ぐと、管理画面を開かずにログや設定を読めるようになります。 実際、詰まっていたエラーの原因はこれで特定できました。
- 接続はOAuth方式を選ぶ(トークンを設定ファイルに残さない)
- プラグインを入れるなら、MCPサーバーを手動で追加しない(重複する)
Connectedは認証済みという意味ではない- 109個のツールに破壊的な操作が含まれる
便利さの判断より先に、「これが誤って動いたら何が起きるか」を考えると、使い方が決まりました。読み取りは自由に、実行と削除は人間が判断する。それだけです。