Makeは日本語で使えるのか|管理画面の言語設定をAPIで確認した結果
Makeを日本語で使いたい、と思って設定を探しても見つかりません。探しても無駄です。理由と、それでも困らない使い方を、実際のアカウント設定を確認したうえで書きます。
結論:画面は英語のみ。日本語表示はできない
先に結論を書きます。
Makeの管理画面に日本語はありません。 設定画面のどこを探しても言語切り替えは出てきません。設定が隠れているのではなく、選択肢そのものが存在しません。
ただし、日本向けに変えられる項目は別にあります。
| 項目 | 日本語・日本に設定できるか |
|---|---|
| 画面の表示言語 | できない(英語のみ) |
| タイムゾーン | できる(Asia/Tokyo) |
| 日付・数値の表示形式 | できる(日本形式) |
| 料金の通貨 | できない(USD固定) |
「言語」と「タイムゾーン・表示形式」が別々の設定になっているのが分かりにくい原因です。ここを分けて理解すると、設定画面で迷わなくなります。
自分のアカウント設定をAPIで確認した
推測ではなく、実際の値を確認しました。MakeのAPIで自分のアカウント情報を取得すると、こう返ってきます。
{
"language": "en",
"locale": "ja",
"timezone": "Asia/Tokyo",
"zone": "us2.make.com"
}
language は en、locale は ja。 この2つが別物です。
language(表示言語) … 画面に出る文字。enから変えられませんlocale(地域設定) … 日付や数値の書式。jaにできます
Make公式のAPIドキュメントにも、言語コードは英語(en)のみ対応と明記されています。つまり日本語UIは「まだ来ていない」のではなく、現時点で提供されていないということです。
要望自体は公式のアイデア投稿ページに上がっていますが、2026年9月3日時点で実装されていません。
サーバーは米国にある
もう1つ、上のデータで気づいた点があります。
"zone": "us2.make.com"
日本から登録しても、割り当てられるのは米国のサーバーです。
これが影響するのは主に2点です。
① Webhookのアドレスが us2.make.com になる
自分で作ったWebhookのURLに us2 が入ります。マニュアルやブログで見かける hook.eu1.make.com などと違っていても、間違いではありません。 ゾーンが違うだけです。
② 画面の反応がわずかに遅い
体感では気になりませんでしたが、往復の距離がある以上ゼロにはなりません。
英語UIでも実際には困らなかった
「英語のみ」と聞くと身構えますが、実際に無料プランで一通り触った感想は「操作は簡単」でした。理由は3つあります。
① 覚える単語がほとんどない
日常的に使う操作は、この程度です。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| Scenario | 自動化のひとまとまり |
| Module | 処理のひとつ |
| Run once | 1回だけ試す |
| Schedule | 実行の間隔 |
| Connection | 外部サービスとの接続 |
この5語が分かれば作れます。
② アプリ名は日本語にしようがない
つなぐ相手は Gmail、Google Sheets、Slack、Notion といったサービス名です。もともと日本語に翻訳されない固有名詞なので、UIが日本語でも表示は変わりません。
③ 操作が「文章を読む」形式ではない
Makeは丸いアイコンを線でつないでいく画面です。文章を読んで理解する場面が少なく、視覚的に組み立てられます。 ここが、英語であることのハードルを大きく下げています。
ブラウザの翻訳機能は使わないほうがいい
Chromeなどの自動翻訳でMakeの画面を日本語化することは、技術的には可能です。しかし勧めません。
理由は、Makeの画面が入力欄と変数の埋め込みで成り立っているからです。翻訳機能はページ内の文字を書き換えるため、入力欄の中身や変数名まで書き換わる危険があります。
実際、Makeの入力欄は素の状態でも扱いが繊細です。URLを入力する欄で意図しない空白が入り込み、消しても保存できないという現象に遭遇しました(詳細はMakeの無料プランで何ができるかに書きました)。ここに翻訳による書き換えが重なると、原因の切り分けが不可能になります。
画面の意味を知りたいときだけ翻訳をかけ、実際の入力は翻訳を切って行う。 これが安全な使い方です。
料金はドル建てで、円では表示されない
料金ページの表示はすべてUSDです。日本円での表示はありません。
2026年9月3日時点の月額(月払い)は次のとおりです。
| プラン | 月額(USD) | 月間オペレーション |
|---|---|---|
| Free | $0 | 1,000 |
| Core | $9 | 10,000 |
| Pro | $16 | 10,000 |
| Teams | $29 | 10,000 |
年払いにすると15%以上安くなると案内されています。
日本から契約するときに注意する点が2つあります。
① 為替で毎月の請求額が変わる
$9のプランは、1ドル150円なら約1,350円、160円なら約1,440円です。円建てのサービスと違い、同じプランでも月によって請求額が動きます。
② カードの海外事務手数料がかかる
多くのクレジットカードで、海外決済に1.6〜2.2%程度の手数料が上乗せされます。カード会社によって率が違うので、自分のカードの規約で確認してください。
金額としては数十円の話ですが、「表示価格ちょうどが引き落とされない」ことを知らないと、明細を見て戸惑います。
無料プランで試すときに知っておくこと
無料プランの上限は月1,000オペレーションです。1,000回実行できるという意味ではありません。
モジュール1つの処理につき1つ消費するため、5つのモジュールをつないだ処理なら1回動かすごとに5消費します。月200回です。
この点は数字を実測して別記事にまとめました。始める前に読んでおくと、枠を無駄にせずに済みます。
よくある質問
Makeの画面を日本語にする設定はどこにありますか?
有料プランにすれば日本語になりますか?
時刻の表示を日本時間にできますか?
WebhookのURLに us2 と入っていますが問題ありませんか?
英語が苦手でも使えますか?
まとめ
- 日本語UIは存在しない。 設定を探す時間は不要
- タイムゾーンと日付書式は日本に設定できる。 言語設定とは別項目
- サーバーは米国(us2)。 WebhookのURLが解説記事と違っても正常
- 料金はUSD。 為替と海外事務手数料で請求額が数十円ぶれる
- ブラウザ翻訳は入力欄を壊す可能性がある。 読むときだけ使う
英語であること自体は、実際に触ってみると思ったほど障害になりませんでした。 それよりも、無料枠がオペレーション単位で減る仕組みを理解しておくほうが重要です。