Claude Codeにできること・できないこと|非エンジニアが53記事のサイトを作って分かった境界
「何でもできる」でも「エンジニア専用」でもありません。実際に業務システムを1つ作りきって見えた、はっきりした境界線を書きます。できないことのほうが重要です。
結論:作業は任せられる。判断は任せられない
先に境界線を書きます。
| できる | 決まったことを、正確に、大量に |
| できない | 何をやるかを決めること |
この1行がすべてです。以下は、その具体例です。
当サイトは、専業のエンジニアではない人間がClaude Codeだけで作りました。 記事53本と、それを公開する仕組み一式です。
- Markdownの原稿をHTMLに変換する仕組み
- 構造化データ・サイトマップの自動生成
- 公開前に規約違反を検出する検査
- アクセス解析の数字を自動取得する処理
「プログラムが書けない人には無理」という話ではありません。 ただし、できないこともはっきりしています。
できること
① 決まった手順の繰り返し
一番効くのがここです。
「53本の記事すべてについて、同じ形式のチェックをする」——人間がやると必ず抜けが出ますが、機械的な作業は正確に終わります。
実際、当サイトでは公開前に6種類の検査が自動で走ります。PR表記の漏れ、誇大表現、リンク切れ、書きかけの残り。私が疲れていても、検査は同じ精度で動きます。
② 大量のファイルにまたがる作業
手作業では現実的でない規模を扱えます。
例として、当サイトでは19本の記事タイトルを一度に書き換えました。 1本ずつ開いて直すと1時間はかかりますが、条件を伝えれば一括で終わります。
③ 調べて確かめること
推測ではなく、実際に確認させられます。
「この料金は今も正しいか」と聞けば、公式サイトを見に行って答えます。 古い情報のまま記事を出す事故が減ります。
④ プログラム以外のファイル
名前に Code とありますが、対象はプログラムに限りません。
- 記事の原稿(Markdown・テキスト)
- 設定ファイル
- CSVなどの表
- 大量のファイル名の一括変更
フォルダの中を整理・変換・確認する作業なら対象です。
できないこと(こちらが重要)
① 何を作るかを決められない
最大の制約です。
「いい感じのサイトを作って」と頼めば何か出てきますが、それが自分の目的に合っているかは別問題です。
決めるのは人間です。
- 誰に向けたサイトか
- 何で収益を上げるか
- どの記事を先に書くか
要件を決められないまま使うと、それらしいものができて終わります。 費用の問題ではなく、使い方の問題です。
② 一次情報を持っていない
実際に使った感想は書けません。
当サイトの記事には「40分モーター音が続いた」「15時間溶かした」といった記述がありますが、これは私が体験しないと存在しない情報です。
公式サイトを要約した記事なら作れます。 しかしそれは、検索結果に既にある記事と同じものです。
AIに全部書かせた記事が上がらないのは、ここが理由だと考えています。
③ 間違える
確認は必要です。
私は実際に、10本の記事の日付を1日先の未来にして公開しかけました。 気づいたのは別の検査が引っかかったからです。
対策として、未来の日付を弾く検査を入れました。間違えない前提で使うのではなく、間違いを検出する仕組みを作るほうが現実的です。
④ 上限がある
使い放題ではありません。
5時間ごとにリセットされる枠と、週単位の枠があります。しかもブラウザ版のClaudeと枠を共有しています。
長時間続けて作業すると途中で止まるので、作業の組み立て方に影響します。
詳しくは料金とプランの記事に書きました。
⑤ ターミナルを開く必要がある
非エンジニアにとって、本当の障壁はここだけです。
プログラムの知識は要りませんが、黒い画面を開いて文字を打つという段階があります。
デスクトップアプリを使えば回避できます。 抵抗があるなら、そちらから始めてください。
非エンジニアが最初にやるべきこと
いきなり「サイトを作って」と頼まないでください。
順番があります。
① 読むだけの作業から
「このフォルダに何が入っているか説明して」
書き換えが起きないので、失敗しようがありません。
② 小さい書き換え
1つのファイルの、1か所だけ。結果を自分の目で確認できる規模にしてください。
③ 繰り返しの作業
ここから価値が出ます。「全部のファイルについて同じ処理をして」——人間がやると苦痛な作業が、最も効く領域です。
④ 仕組みを作る
「公開する前に毎回この検査をして」のように、手順そのものを形にします。 ここまで来ると、作業が積み上がります。
始め方の手順はClaude Codeの始め方にまとめました。
向いていない人
正直に書きます。
- 要件を決められない人 — 何を作るか自分で決める必要があります
- 確認をしない人 — 出てきたものをそのまま使うと事故ります
- 一発で完成させたい人 — 小さく試して直す進め方が前提です
逆に、作りたいものが明確で、確認を面倒がらない人には強く効きます。
よくある質問
プログラムが書けなくても使えますか?
できないことは何ですか?
記事を全部書かせることはできますか?
間違えることはありますか?
最初に何を頼めばいいですか?
まとめ
- 作業は任せられる。判断は任せられない
- 効くのは「決まった手順の繰り返し」と「大量のファイル」
- 一次情報は持っていない。 体験は人が足すしかない
- 間違える。 検出する仕組みを作るほうが現実的
- 上限がある。 ブラウザ版と枠を共有している
- 非エンジニアの障壁はターミナルだけ
- 要件を決められない人には効かない
実際に何をどこまで作れたかはClaude Codeで学習アプリを1日で作った記録に、チャット版との違いはClaudeとClaude Codeの違いにまとめています。